釣り具類で非常に大事な一つが、魚との接点である「ハリ」。大小、形状様々なハリがあり、ではどう選ぶのが良いか?
竿・ライン・ハリの3つの組み合わせが良いと、掛かりよくハズれが少ないように思います。
以下、具体的にどの竿とどのハリ、という表現は控えますこと、ご容赦を。
ある日の釣行で。
同サイズのハリを数種持って行き、取り換えて使ってみたところ。
使うハリによって、バラシの多い・少ないは、魚の大きさ問わず、確かに在ると感じました。これはまず、ハリと他の釣り具との相性。それと、私自身の釣りのアワセにおいて、合う合わないがあると言う事かと。アワセ方は変えられるので、今回は省略。
この時はハリ以外の釣り具はそのまま。ハリサイズを変えるとか、他の道具を持ち替えたら、また違う結果になると思います。
この辺りは、分かってるようで、実は中々分からない。毎回毎回、多くの釣り具を持ち込んで検証する時間は、そう取れませんしね。
大まかにですが、渓流釣りの季節を分けると。
冬・春・ユキシロ期・初夏・梅雨・夏・秋、と私はこんな感じ。前後の季節の、どちらをも意識した釣りをします。
対象魚はアマゴとイワナで通年同じですが、魚の行動(喰い方)は季節により違います。なので使用するハリも、それに合う道具類も、季節ごと、場所ごとに変えて行っています。
水が冷たい早期は、小さめのハリ。魚が食べてるものが平均して細かいからです。初夏前後からは陸生昆虫や小魚などの大きな餌も摂るので、ハリサイズを上げます。またこれは、魚のサイズ感とも関係します。
渓流釣りでは、流水を釣る性質上(止水の釣りもある)、水中の釣り具の水流抵抗は無視できません。強い抵抗が掛かると、魚への違和感が大きくなり易く、つまり釣り難い。ラインの抵抗を減らすのは重要です。その為、細いラインには優位性があり、また、魚が咥えた際、違和感が少ないのは、小さいハリです。これらの使用の場合は竿は柔らかいものが適してます。
また極小さなハリでも渓魚は釣れますが、極細ラインも含め、それだと重量のある魚には無理が出ます。勿論、それでも釣り上げるのは技術力ですが。
それと私の個人的な好みとしまして、ハリに関しては、「安心感」を重視しています。
細軸のハリは伸びたり曲がったりし易い。同じ材質であれば、太軸の方が当然強いです。しかし軸が太いハリは刺さりが甘くなりがちで、竿の調子とを合わせないと、魚の口にシッカリ立ってくれない。
太軸は安心度は高いが、刺さりが悪く、細軸はその反対。
こうした季節感と、釣り技法+好みとの組み合わせを、狙う対象魚に合わせ、ハリと他の釣り具とのバランスを取ることが重要だと思っています。