山渓遊びブログ 渓流釣りとアウトドア

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

渓の季節が遅れ気味

私の釣行先の渓流に関しては、2月の度重なる寒波と大雪の影響が、ずっと尾を引いているように感じます。岐阜県北部はどこも、例年以上に早春の山が冷え込みました。

何しろ積雪が多く、上流域は殆ど手が出せない状態が続いていて、釣り場の選択肢が狭くて難儀します。

 

・・さて、この状況で、何処で、どう釣ろうか。

 

 

昨年成熟した、オスアマゴ。

鱗の反射が消えたヌメリ肌で、私はこのタイプは野性味があって大好きです。早春の渓でこのタイプに出会えるのは嬉しい。

 

 

産卵回復のメスアマゴ。

産卵床を造る際に欠損した尾鰭が再生しつつです。長く伸びた尻鰭が良い。

サビた冬色が濃いのは、昨秋に産卵に参加してるからかなと。前年には婚姻色を纏っていたのでしょう。

 

先のオスと同様、昨秋に繁殖行動に参加した個体が居るのは、何とも嬉しい気持ちになります。このまま秋まで育てば、更に格好良い魚に育ちそうです。

もう少し暖かくなったら、仔魚が岸辺に浮くのが見られ、それも楽しみ。

 

 

魚の色艶は、まだまだ冬色のものも居れば、幾分回復傾向なものも。全体的に喰い方は緩慢な感じですし、引きの鋭さも戻ってないですね。

 

 

このアマゴはちょっと珍しい色合い。体側に橙が掛かっていました。

婚姻色が抜けかけたようにも見えましたが、どうだろう。このタイプは久しぶりです。こうして色々な個体に出会えるのが面白いところ。観察対象として、渓魚は興味尽きないです。

 

 

とにかく、入れる場所が限定されるのが辛い。

雪の穴に落ちると危ないし、降りたら上がれなくなるほど、雪壁が出来て雪庇が張り出してる場所も多いです。そんな所は私は怖いのでパス。

 

上流部の雪が多い今は、その下流でも寒の影響が強く出ている、のではないかと。入渓さえ出来れば、後は釣り方を工夫する訳ですが、とにかく渋い冬反応の魚が多くて難しい。

気温は上がっても水温は低いままで、それでも河原の氷結は少なくなってきてますから、徐々に春に向かってるのは間違いないです。

 

 

魚の感じと、自分が見て触れた渓の雰囲気から、例年に比して数週間~1ヵ月くらい、季節進行が遅いのかな?

昨年は1~2月に珍しく結構な降雨があって、早春が釣りに良かった代わりに、3月に酷い寒の戻りで季節が足踏みしてました。今年も結局どこかで間に合ってくるとは思うのですが、今のところの岐阜県山間部は、しばし真冬の釣りが続きそうです。

 

雪が多い年は、渓の立ち上がりはユックリなのは仕方なしとして。この時期の釣りを楽しみつつ、融雪が進み、水の走りが良くなれば、魚達はドンドン活発になってくると期待したいです。