7月18日に梅雨が明け、以降は連日の猛暑日となった今夏。
高気温ゆえか積乱雲が発生して、所々で降雨がありました。しかしまとまった雨量はあまりなくて、河川が全域で増水することは起きなかった模様。
夏入りすぐに出会えた、良いアマゴ。オスらしい、迫力を感じました。
よく太り、薄っすらと婚姻色を帯びています。
竿から伝わる、その強さと重さ。
印象に残る魚との出会いが嬉しかったです。
夏痩せのヒョロヒョロの魚も数尾。
夏時期にはよく肥えた魚も、痩せた魚も出ます。個体差の範疇で、暑さに弱い・強いがありそう。これも自然に生きる野生の姿だと、観察・考察の対象です。
梅雨時期に河川が荒れて、川底が安定しない河川がありました。日に日に水位が下がり、砂の流出は止まってきましたが、エサ不足なポイントはあったかもしれないです。
イワナは遡上型も居着き型も出てくれていました。
渇水状況では、場所は選ばないとですけども。ただ昨年・一昨年と比して、今年は春からの傾向として、数型ともやや少ない感じ(私の行き先では)。
特に昨年はイワナ年で、盛夏でも良く釣れてましたからね。
猛暑の最中は、夏のキノコが元気。お盆明け頃がこちらはピークでした。
ところが高気温続きだった割に、発生は早くに止まってしまった。
ちょうどお盆の頃から、コオロギ等が夜に鳴き始めました。つまり日中は暑くとも、秋が近づいている。
トリカブトの花は気温低下のサイン。
これが咲くと言う事は、真夏と言うより晩夏に入ったと見て良いと思います。
夏キノコは猛暑年には秋口まで発生を続けたりもします。
降雨での水分量や気温の変化が季節進行の具合に影響していて、そのことは渓の周辺の自然に現れる。キノコや植物類は、そうした変化が顕著。
そして魚達の動きは、夏のそれから秋へと移る。
この端境期、渓魚の反応が鈍くなりがちで、追跡が私には非常に難しい。
私的に嬉しい個体との出会いも。
夏後半、私が何年も追っている越年のメスアマゴに出会いました。私自身はこのタイプの尺上は中々見ることが出来てません。
サイズが増す程に希少性も増し、渓流釣りの対象としてはマニアックだと思いますが、その生態を考察する上で、非常に興味深いサンプルです。
この魚が居る環境には私的に強い関心があるので、また新たに探索したい渓が見付かったのは収穫でした。
渓魚の反応が取り難くなる、夏の終わりの渇水状況。そんな時はいっそ、普段あまり腰を据えない渓を探るのもアリだと再認識です。全域が同じ状況とは限りませんからね。大抵は空振りになるのですが・・。
今夏に関しては、水量が極端に減らず、渇水でも水温が上がり過ぎなかったようでした。まずまず良い魚達との出会いが叶ったのは、少ないながら時折の降雨が来て、条件的に恵まれたお陰と思います。
真夏~晩夏は厳しい釣りが多いのは例年のこと。猛暑の日中は魚の反応を出せない空振りが多く、厳しい印象の方が強く残りました。
今シーズンは残り僅か。最終の秋の釣りを楽しみたいです。