尺イワナ
冬らしいと言うか、魚体が細く、パワーもまだまだと言った感じ。出てくれてありがとうね。
イワナ、というより、「この時の顛末」が印象的でした。
今回は大学生の息子との釣行。
息子が小淵を狙っていて、私は邪魔しないように、川から離れて雪原に登って、少し上へ。(魚に姿を見せないよう、大回りしました)
木々の隙間から竿を出すと、反応あり。
水中に見えたイワナは尺クラス。よし、出たね。
下流側の息子を呼ぼうと振り返ると、すぐそこの河原にカモシカがいました。
えぇ? いつから居たの。全然気付かなかった。先ほどポイントを迂回した際、追い越したらしい。目が合ってビックリ!です。
「おぉ~い!!」と大声を出すと、息子がこちらを見て。
2つのワードがあるのですが、私の選択はカモシカ。
息子からは岩でカモシカが見えてない。
「何処に?」と。
我々の距離は十数メートルで、すぐ目の前に立派なオスカモシカが挟まってる。
こっちは尺イワナが掛かっていて、それが木の枝の隙間だったものだから、ヤリトリに苦戦中。自分でカメラ出すことも出来ず、息子に「写真撮ってくれ!!」
大声出してたら、岩を越してカモシカは息子の方へ。息子はこれ見て「うぉ!!」って。
何とか魚は無事に取り込み、その間にカモシカは山へ。
「良いイワナが釣れてる!」と息子。大笑いです。私がイワナとヤリトリしてるのを、最初は息子はカモシカを見ていて気付いていなかったですしね。
色んな意味で興奮の時間でした。
イワナの撮影に、河原に簡単な生簀を作ろうとしたら、サンショウウオが居ました。
息子は両生類が大好きですから、これを見て大喜び。二人して捕獲して、一時的にイワナとサンショウウオが私のネットの中へ。中々見ない絵でした。
で、また大笑いです。これだけネタが短時間で揃うのは珍しい。
河原にフキノトウが沢山出ていて、所々に囓られた跡がありました。
食べたのはカモシカだろうね、と話していたら、まさか本体が二人の間に現れるとは。
雪の穴に足を取られて倒れてる息子。悪いけど、私は大笑い。
そうそう、両生類と言えば。
早春のイワナは、カエルを食べてたりしますね。画像は控えますが、今回も口からカエルの足がはみ出したイワナが居ました。
一日中降雪で、ユキシロ増水の状況。寒々しい景色の中でしたが、とても楽しかったです。悪条件でも諦めなくて良かった。
息子とは年に数回、一緒に釣りに行きます。これまでにも、思い出深い釣行が何度もありました。
今回また新たに、長く記憶に残り、話のタネになりそうな1日が持てたと思います。息子にも、出会えた様々な自然のものにも感謝です。