山渓遊びブログ 渓流釣りとアウトドア

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

渓流考察

回想・「鬼アマゴ」

過去一番、釣り上げて「吠えた」魚 9月の渓流最終釣行。 一泊二日で臨むも、初日はダメ。 2日目もこれと言った魚には出会えず、時間が過ぎ。「ダメだ、無理かも」と諦めが入りかけていた。 夕方近くなり、最後と決めたポイントに腰を据え、粘る。 間近の足…

渓流釣りをニジマス釣り場で学ぶ

管理釣り場とはあえて言わず「ニジマス釣り堀」。私がそこに通ったのは、随分前のことです。 その経験が何年も後に、渓流釣りに活かされることとなりました。 流れの無い、池のようなポイント。 渓流禁漁期にちょとした遊び気分で「行ってみよう」となり。正…

渓流釣りと生物大量絶滅

近年出てくるようになった話題。 現在の地球は、6回目の生物大量絶滅期に入っている、というもの。 恐竜が絶滅した時代の話は有名ですが、今回の原因は人間の活動にあると言われています。 私自身の半世紀ほどの実体験からですと。 近所で見なくなった昆虫…

渓流釣りのキャッチ&リリースから

渓流魚を食用として釣ることの是非については、長く論争めいた釣り人同士のやり取りが繰り返されてきました。 ザックリと、リリース派、キープ派を分けたとして。割と平和なのは、その中間地点あたり。白か黒かでなく、グレーみたいな。 私自身、グレーゾー…

鮭科の鼻曲がりに思う

鮭属のオスは、成熟すると口先が尖り、牙が生え「鼻曲がり」になります。同時に背の高さが増し、鱗が埋没してヌメリ肌に。 これらは繁殖期に、他のオスと闘う故の形状変化。 メスを獲得する為に、そしてテリトリーを守る為に、他のオスを威嚇し、噛み付いて…

回想・成熟個体

瀬脇の緩やかな流れから、流芯に入る筋。 そこを通した時、微妙な反応が。 アワセを入れると、掛かった魚が一気に流芯を越して対岸側へ! よぉっし、出たね。 下流に走られないよう、竿を絞る。 マズいな、木の枝が沈んでる。そちらに行かせないように、 そ…

回想・秋色渓魚

微かなアタリが出たが、アワセが利かなかった。 まだチャンスはあるはず。 竿を振り続けるも、沈黙の時間が流れ。 立ち位置を変えよう。 その一投目。 グン!と重い手応えにアワセを入れると、乗った! 先ほどまで静かだったポイント、無反応から何となくユ…

回想・渓流の「鬼」

好ポイントながら、全く魚の反応が無い。 手を変え品を変えて粘るも、ダメ。少し前のポイントに戻り、そこを再度狙うも、こちらもダメ。絶対魚は入ってると思うけどな。 思い付く手を何でも打つ。どれがどのタイミングで当たるかは分からない。「居る」と信…

回想・憧れた魚カラフトマス

瀬続きの流れの、川がややカーブして出来た僅かな深み。 強い波立ちが開けて行くポイントで、小さく、しかし明確な反応が出た。 アワセを入れ、ヤリトリ開始。 ビュウゥ! イト鳴りがする。 イイね、野生の大型魚の強さはやはり凄い。 なんて格好良くて、美…

渓流魚を知る方法のこと

「ガサガサ」って、ありますね。 長柄のタモで、川岸の窪みや草陰で生き物を探すやり方。 ウチの息子が大学で生物を学んでいて、水生生物の観察で、ガサガサをやり、甲殻類、昆虫、魚、色々と網に入るとのこと。 写真見せて貰うと、イワナやアマゴ、渓流魚も…

渓流釣りの目標となる魚

釣り人は個々に目指す目標や理想を持っており、それは数字の大小とは関係ない場合もあります。渓流の釣果としての数値では、サイズと、釣り上げた尾数。これは誰の目にも分かり易いです。 「百匹の小物より、一匹の大物が欲しい」と言った人が居ました。この…

季節ごとの渓流の釣り

渓流釣りの対象となる魚達は、季節ごとに行動を変えていきます。性質が変わるから、行動が変わる、が正しい場合もあるかも。 対象魚の動きが違うからには、釣り方をそこに合わせられた方が良い。 魚が行動を変える要因は季節以外にも多々。 増水渇水、水温気…

渓流釣りの釣果を上げる為に必要なこと

我ながら大胆なタイトルかも(笑) 私は渓流釣りは、状況判断→場所→釣具→技術→(運)、の順で釣果が出ると考えています。 運はちょっと置いておき、状況判断からの一連は、知識が基での選択。対象となる渓魚のこと、自然条件のこと、それらの理解が幅広く深いほ…

アマゴの生態の考察

※本記事は、一釣り人の考えと疑問であり、魚類学的な論説ではありません 私が渓流釣りの対象としている魚、アマゴ。 この魚に私は「不安定」な印象を持っています。 アマゴは鮭科魚の一種。 鮭(シロザケ)は、川で生まれ→海へ降りて育ち→成熟して母川へ遡上し…

何度出会っても感動する魚・良型越年メスアマゴ

繁殖期が近付くと、アマゴはほぼエサを食べません(特に大型)。食べない、ではなく、食べられない、が正しいかも。 メスの鮭と同様、鮭科鮭属のアマゴは腹一杯に卵を抱き、内蔵は圧迫されて収縮しています。 鮭を捌いてイクラを取り出すシーンでは、卵以外の…

鮭の減少について

北海道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場(恵庭市)は21日の道連合海区漁業調整委員会で、今年の秋サケ来遊予測値(沿岸漁獲と河川捕獲の合計)を、前年実績比24・5%減の1702万9000尾と公表した。過去最低の来遊だった2017年の1737万尾を下回る予測…

上高地のイワナの危機

イワナは、カワマスとはエサを巡り競争する関係にあり、ブラウントラウトからは捕食される――。北アルプス・上高地(長野県松本市)の在来イワナの減少に外来マスが影響している詳しい実態が、筑波大や県環境保全研究所などのチームの研究で明らかになった。…

魚が減る理由

魚が減っていく本当の理由について、「獲り過ぎ」という本質 この記事の筆者は、こうした警鐘を以前から発信されてます。 幼魚や産卵期の魚を大量に捕ってしまうと、資源は枯渇してしまう、と言うことですね。 先だって私の書いた記事。 私が鮭釣りを始めた…

鮭有効利用調査の中止 手取川、庄川

このところ続けて、残念な報が。 近年の鮭の個体数減少から、心配しておりましたが、いよいよ釣りどころではなくなってきてるようですね。 近年、全国的にサケの不漁が報じられているところですが、手取川においてもサケの遡上数が大きく減少しているため、…

シラメの考察

アマゴ域で渓流釣りをしている私は、「サツキマスの仔」と言われるシラメには、行動・性質に興味をそそられます。 パーマークがクッキリと浮かぶ、通常?のアマゴと、白銀のシラメが同種の魚だとは、渓流釣りをしない人からは思われないかも知れません。でも…

イワナに関する論文

新着情報: 日常的な水流がイワナの稚魚を選別する~新たな進化機構「空間的選別」の概念を拡張~(水産科学研究院 教授 和田 哲) (hokudai.ac.jp) ●イワナの稚魚で、着底行動を示す個体が流下しにくいことを水路実験で実証。●高い堰堤や滝の上流で、着底傾…

渓流解禁初期・2月の釣りを考える

こちらの記事が、当ブログでは人気があるみたいです。 ので、未紹介の内容を書いてみます。 冬の渓流魚 イワナは6~7年、長いものではもっと生きるようですが、アマゴの寿命は基本2~3年。 初期の渓で良型アマゴと言うと、居着き型かそれに近い3年魚中心にな…

冬のアマゴの姿と色合い

渓流釣りで私は、季節ごとに出会いたい魚がいます。 冬の早期の渓では、昨秋に成熟したアマゴが一番の狙い。 この色合いは冬独特。 水が温み、融雪増水が来ると、体色が白っぽくなる。 釣り場によりこのタイプは3月にも探せますが、私の行き先では2月の降…

高原川漁協から

Microsoft Word - 渓流魚の常識.docx (takaharagawa.com) 近年の研究により継代養殖魚の放流は必ずしも効果的な渓流魚の増殖方法ではないことが解ってきており、場合によっては野生渓流魚資源に悪い影響を与えることさえあるようです。 当組合では、令和6年…

私が成魚放流を釣らないワケ

渓流釣りが解禁する頃、成魚放流が行われる河川があります。解禁時の恒例行事みたいなものですね。河川により、GW、お盆など、連休に絡む時期にも。 冬場に成魚放流されることが多いのは、天然魚のハイシーズンではないことも理由でしょうね。 私は放流成魚…

ブラウントラウト・信州上高地から

サケ科魚類は養殖・遊漁目的で世界の淡水域に広く移入されてきました。日本には19世紀末に、欧州原産のブラウントラウトや北米原産のカワマスが導入され、これらが日本のイワナの分布や生育環境に負の影響を与えていることが危惧されています。特に、長野県…

2月渓流解禁河川(岐阜県)の釣り

昨年の1月の記事が、当ブログでは人気があるみたい。2月の渓流釣りを検索される方がおられるのですね。 令和6年は長良川郡上地区の渓流解禁が、2月1日になりました。 なりました→戻りました。10年くらい前?までは1日解禁で、このところ何年かは第2週の解…

情報を伏せるか出すか

釣り雑誌や書籍、インターネット、テレビ等で、情報が発信され、私もこれらを利用してきました。そして零細ながらブログを書いて、自身からも発信しています。 以前にヤマトイワナ関連の記事で、漁協の関係者の話として、「ヤマトイワナの保護を広く伝えたい…

サーモンとはどんな魚?

「サーモン」と表記された魚は、一般にイメージされる「鮭」ではなく、多くは養殖のニジマスである事は、割と知られています。(ニジマス以外の魚もあります) ご存知ない方は居られるようで、ある所で最近、何かの話ついでに、このことをお伝えしたら驚かれま…

ウグイを美味しく食べてみる

渓流釣りでは鮭鱒類を対象としていて、他魚種は歓迎されません。私が釣りに行く範囲では、その筆頭がコイ科魚種。 場所によっては、まさに爆釣状態で、ウグイの猛攻を受けます。 尺を超すサイズにもなると、重量感あり、釣りとしては楽しいような気がしなく…